追手門学院大は来年4月、既存の大学院経済学研究科と経営学研究科を統合して経営・経済研究科を開設し、大学経営に特化した研究領域を設ける。経営学の分野で大学経営に関する修士の学位を取得できる大学院は全国初。
 同研究科は定員15人の博士前期課程と定員3人の同後期課程から成る。前期課程は経営と経済の2コースに分かれ、経営コースには企業法務、会計・経営情報、ビジネス、大学経営の四つの研究領域を設置する。
 大学経営領域は学内外の大学職員の社会人入学も考えたカリキュラムで、教育現場としての大学の在り方を考えつつ運営に関わる制度や過去の事例を体系的に学ぶ。1年次には経済と経営の基本を理解し視野を広げながら課題の分析力を高め、2年次に大学職員論などを学び大学経営力を身に付ける。
 福島一政副学長は「どの大学の経営問題にも対応できるのがプロ」と話し、人材育成への意欲を見せた。       
【二宮聡子】