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■部員数が活動左右

 学生から使用済みの教科書を回収して販売し、収益を途上国の子どもの教育支援に充てる活動をしている「STUDY FOR TWO」(SFT)の大阪大支部。実際にラオスを訪れ、支援先の現状を学ぶなど活動は本格的だが、昨年度の部員は5人だけだった。教科書販売は部員が交代で行ったが、シフトが偏り一人一人の負担が重くなった。

 今年は部員が10人程度に増えたため、夏の教科書回収期間を1週間から2週間に拡大。告知ビラのデザインも自分たちでできるようになった。

 3、4人いれば支部の役職は埋まるが、他大には50人規模の支部もある。阪大支部長の松浦弘治さん(2年)は「やはり人は多い方が良い。できることの幅が根本的に広がった」と話す。

 阪大内には100人に迫るボランティア団体もある。松浦さんは「うちは(学生にとって)2番手、3番手(の入部候補)なのかな」とこぼした。

【瀧本善斗・二宮聡子・前山幸一・山中秀祐】

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