【写真】直球を武器に好投する関大・山本(1日・南港中央球場で 撮影=守友春菜)

 ◇野球=関西学生 秋季リーグ戦第5節2回戦(1日・南港中央球場)
 〈関大4―0近大〉

 関大が山本(3年)による完全試合で近大に先勝した。完全試合を成し遂げたのは2004年春以来、連盟史上二人目となる。関大は山本の快投に応えるように、打線も好調。近大から12本もの安打を奪った。
  関大、近大ともに序盤は堅い守りを見せた。試合が動いたのは三回表だった。関大・松島恒(2年)の放った三遊間を抜けるタイムリーヒットにより関大が先制。続いて西田(3年)の放ったセンター前ヒットでさらにもう一点を追加する。五回表には倉川(2年)の放ったライト前ヒットにより、更に二点を追加し、4―0で試合を終えた。3回戦も勢いをそのままに勝ち点獲得となるか。【田中春菜】

関大
  002 020 000=4
  000 000 000=0
近大
【関】○山本―高橋佑
【近】●岡田、石原、松井、伊波―川上

【試合後のコメント】
▽関大・早瀬監督
「きのうの悔しい思いを晴らそうと、山本が気を全面に出してくれた。簡単に追い込んでからも投げきれていたし、真っすぐも差し込んでいた。タイミング勝負ということで、早めに投げるといった工夫をしていた。きのうは阪本大も良い状態のボールを投げていたので、明日期待している」

▽関大・山本選手
「(完全試合達成について)あまり実感が湧かない。きのう阪本大さんが15回を0で抑えてくれたのに勝てなかったので、今日は勝ちたい気持ちが強かった。真っすぐの状態が良く、カウントを取れたので、ストライク先行でいくことを意識した。どうしてもこのカードは勝ち点を取りたい」