延長15回6安打に抑えた阪本大(30日・南港中央球場で 撮影=守友春菜)

 ◇野球=関西学生 秋季リーグ戦第5節1回戦(30日・南港中央球場)
 〈近大0―0関大〉
今春リーグ優勝を果たした近大と第4節終了時点で勝率1位(0.800)の試合は、延長15回の末、連盟規定により引き分けとした。投手戦が、両者得点を許さなかった。
 近大は先発・小寺(3年)が6回途中まで5安打に抑えると、続く横山(3年)が2安打に抑え見事な完封リレーを見せた。一方関大は先発・阪本大(4年)が全15回6安打に抑える圧巻の投球を披露。185球を投げ切り、自身の持ち味である粘り強さとスタミナを発揮した。【守友春菜】
近大
  000 000 000 000 000=0
  000 000 000 000 000=0
関大
【近】小寺、横山ー川上
【関】阪本大ー久米、高橋佑

▽二塁打=牧野、東原、竹村(近)
【試合後のコメント】
▽関大・早瀬監督
「エラーなどもあってあと一本が出なかった。ここまで阪本が勝ち投手としてやってきたのにもったいない。1人で投げただけあってなんとかしてやりたかった。阪本は最後まで安定していてコントロールもよく、ピンチのときこそ切れのいいストレート投げてた。一方で左ピッチャーをずっと課題としてきたが今日もその辺の課題が残った。右の長打が期待できそうな打線を組んだが、1点も入らなかったのはさみしい」

▽関大・阪本大投手
「試合の前からみんなで準備してきた。チームの雰囲気やバッテリーとの話し合いなどを分析し今日そのとおり投げることができた。最後まで攻めることができた。15回投げられたのはだんだん投球のリズムやタイミングが変わってくる中で、最後まで投げ抜くつもりで、自分で考えて修正しながらできたから。やっと試合が終わったという感じだが、みんな疲れたと思う。自分は明後日に向けて準備をしないといけない」