京都市勧業館(左京区)で16〜17日に開催された「京都国際マンガ・アニメフェア2017」(京まふ)に、大阪電気通信大が出展した。ブースでは仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を利用したゲームを体験でき、多くの人でにぎわった。
 ゲームを作ったのは総合情報学部デジタルゲーム学科の学生。今回はVRをテーマに約6カ月間ゲーム制作に取り組んだ。ブースではVRゲーム「King of Money」とスマホ向けARゲームアプリ「AR Hungry Ghost」を体験できた。
 「King of Money」は人々にお金をばら撒くゲームだ。プレイヤーは目の前のテーブルからお金を掴み取り、走り寄ってくる人に当ててスコアを競う。ゲームを案内した鈴木祐さん(大阪電通大・修士課程)は「仮想現実なのでお金をばら撒くという現実ではできないことを体験してほしい」と話した。
 「AR Hungry Ghost」は同大の先端マルチメディア合同研究所と共同制作したゲームアプリ。スマホやタブレットのカメラを壁や窓などに向けるとお化けが現れ、タップで弾を撃ちお化けを攻撃する。お化けが壁や窓に隠れるといった立体的な表現が、他のARゲームにはない大きな特徴だ。ブースではスマホを専用の銃に取り付け、登場するお化けをまるで銃で倒すかのような工夫がされていた。
 今回の取り組みに関わったデジタルゲーム学科の魚井宏高教授は「約6カ月という短い期間で制作したことは学生たちにとって良い経験になったと思う」と話す。また21〜24日まで東京で行われた最新のゲームが展示される「東京ゲームショウ2017」にも出展し、国内企業だけでなく海外からも注目を集めている。  
(聞き手=馬場達也)
vol.374