◇アメリカンフットボール=2017 関西学生リーグDivision1 第3節(9月22日・西京極総合運動公園陸上競技場)

 

 <関学大31―10京大>

 関学大は京大との関京戦に臨み、31-10で勝利した。関学大はQB西野やRBの高松、山口を中心としたランプレーを主体に攻撃を組み立て、京大ディフェンスを攻略。4TDを挙げ、勝利を引き寄せた。一方の京大は第1ダウンを奪えない場面が目立つなど終始攻めあぐね、開幕3連勝はならなかった。

 序盤から両チーム、立て続けにミスや反則を犯すなど不安定な立ち上がりを見せる。しかし、先に立ち直ったのは関学大だった。相手のスナップミスをリカバーし、ゴール目前で攻撃権を得ると、高松がエンドゾーンを駆け抜け関学大が先制する。その後も、西野がランで82ヤードのロングゲインを奪うなどランプレーで京大を圧倒。山口、西野にTDランが飛び出すなど第2Qに一挙3TDを集め、前半を折り返す。

 第3Qも関学大ペース。西野がパス、ランを効果的に使い分け敵陣に攻め込み、FGで3点を追加する。第4Qには山口のロングゲインから最後はRB中村がTDを決め、ダメ押し。意地を見せたい京大はQB田中からWR小松原、TE新澤へのロングパスが通り敵陣深くまで侵入。最後はQB田中がTDランを決めたが反撃もここまで。盤石の試合運びでゲームを支配した関学大が快勝。開幕3連勝とし、全勝をキープした。【新貝卓丸】

【試合終了】関学大 31—10 京大
(0—0、21—3、3—0、7—7)

【試合後のコメント】
▽関学大・鳥内監督

向こうのミスからチャンスが来ただけで、自分たちの力ではない。いらない反則も多く、普通の精神状態じゃなかった。まだまだこっちがやりたいことができていない。QB西野も最初はコントロールできてなかった。前半はラインもやられていた。後半は相手の足が止まっていただけ。今日は選手ら、ベンチ含めて全員が勉強になったのでは。

▽関学大・QB西野

春からやってきたことを京大にぶつけようと臨んだが、うまくいかなかった。自分がオフェンスのリズムを崩してしまった。ただ、自分のランで攻撃のテンポを取り戻せたところはよかった。ラン主体の攻撃は自分にとってはやりやすい。今後はランを意識させておいてのパスも磨いていきたい。京大に勝って前半戦の山場は一つ越えられたが気を緩めずに今日できなかったことをできるようにやっていきたい。