【写真】好投した立命大・東(3日・わかさスタジアム京都で 撮影=守友春菜)

 ◇野球=関西学生 秋季リーグ戦第1節2回戦(3日・わかさスタジアム京都)
 〈立命大3―1近大〉

 立命大が投手戦を制し、近大に勝利した。先発は、侍ジャパン大学代表選手として第29回ユニバーシアード競技大会(台湾・台北市)に出場し、8月31日に帰国したばかりの東(4年)。初回からスライダーが冴え、3奪三振と好調の立ち上がりを見せる。打線も2回、東をリードする捕手の栃尾(3年)が犠飛を放ち、1点を先制した。しかし3回以降、近大・岡田(4年)の前になかなか攻撃の糸口をつかむことができない。両チーム投手が相手に連打を許さず、スコアボードに0が並ぶ投手戦が繰り広げられた。立命大は8回、主将の早田(4年)が右中間を抜く適時三塁打を放ち、2点を追加。終盤に近大を突き放す。失策間に1点を失うも、試合は3対1で立命大が勝利した。東は6安打13奪三振で完投勝利。勝ち点の行方は明日の3回戦まで持ち越しとなった。【山本穂波】

立命大
  010 000 020=3
  000 000 010=1
近大
【立】○東―栃尾、大本
【近】●岡田、松井、三浦、伊波―川上
▽三塁打=早田(立)
▽二塁打=脇屋(立)、小深田(近)

【試合後のコメント】
▽立命大・後藤監督
「今日は東のピッチングに尽きる。ユニバーシアードの後で『少し体が張っている』と言いながらよく投げてくれた。エラーがなければ完封でしょ。配球もコントロールもボールのキレもすごく良かった。明日は山上も黒田もいるし、小橋らの中継ぎもいる。心配はしていない」

▽立命大・東選手
「代表戦の疲れが取れておらず、調子は普段の4割程度だったが、栃尾からはいい感じだと言われた。昨日ブルペンでの投球練習の後に『明日投げたい』と監督に伝えた。海外とマウンドの硬さが違い、投げにくかったが、世界でも点を取られないという自信によって、波に乗って頑張れた。今日は珍しくスライダーが良く、相手にあわせた球を投げれた。先頭バッターを出さなければ点を取られない自信がある。最後のシーズン、自分の為ではなくチームが勝つために頑張りたい」

▽近大・田中監督
「岡田には8回に踏ん張ってほしかった。でも、7~9回の後半は割と押していたので、明日につながるかなと思う。小深田の3安打はよくがんばった。欲をいえば、竹村の初球、レフト前への打球がホームランになるところまで行ってほしかったかな」