【7月号掲載】【アメフト】関学大 社会人に敗北 要所のミスで自滅

アメフトの第67回神戸ボウルが6月4日、王子スタジアムで行われ、関学大は社会人の強豪パナソニックに10—24で敗れた。第3QにRB高松(4年)が独走TDを決めるなど見せ場を作ったが、要所でミスを重ね、社会人撃破とはならなかった。
明暗を分けたのはパス成功による獲得ヤード。パナソニックの203ヤードに対し、関学大は半分以下の84ヤードだった。QB光藤(3年)からのパスをWRが取り損ねる場面が目立ち、自陣に押し込まれる展開が続いた。「(WR陣は)才能があっても、ゲームで成果が出なければ意味がない。今後は練習への姿勢も変えないといけない」と鳥内監督。前田(4年)や松井(3年)、亀山(4年)など昨季の主力が多く残るWR陣に奮起を促した。
井若主将(4年)は「自分たちのやりたいことができず、練習で出たミスが試合でそのまま出てしまった」と反省を口にするも、「やらなければいけないことが分かった。今日出た課題をチーム全体でどれだけ突き詰められるかだと思う」と今後の指針をつかんだ様子。「打倒社会人」を達成するためにも課題の克服が最優先となる。
昨年の中心選手が卒業し、今年は経験の浅い選手がスタメンに多く名を連ねる。井若は「今いる戦力で戦うしかない。練習量を増やすのみ」とチームレベルの強化の必要性を説く。鳥内監督は「みんな今までと同じ努力では駄目だと分かったはず。もっと強い気持ちを持ってほしい」と鼓舞する。来年1月のライスボウルで社会人代表との対戦に勝利すべく、秋季に挑む。【新貝卓丸】
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