vol.365 近大 献血で学食値引き 学生発案企画で呼び掛け
献血を呼び掛ける近畿大赤十字奉仕団のメンバー(提供=近畿大赤十字奉仕団)
近畿大の学生ボランティア団体「近大赤十字奉仕団」が同大東大阪キャンパスで4、5日、献血をすれば学内の食堂や生協で利用できる食券300円分がもらえるという「特典」付きで献血を呼び掛けた。
近大赤十字奉仕団は全国で初めての大学ぐるみの奉仕団体として、1978年に学生と大学職員らで結成。現在は学生のみで運営している。普段は献血推進活動や児童養護施設の子どもたちとの交流、救急法の講演会などを行う。今回の企画は学生に献血する意識を持つ機会を作り、若年層の献血者数を増やすのが目的。
例年7月になると学内の月間献血者数は4月の6割ほどに。継続して献血する学生が少ないという。そこで同団体委員長の中野秀昭さん(同大・4年)とNPO法人「木づかい倶楽部」の山本忍さんは、今回の企画を考えた。海外では献血者に特典として地下鉄の切符や割引券を配ることがあると知り参考にした。中野さんは「(初めは)特典目的でもいいので、これをきっかけに学生に継続して献血をしてもらいたい」と話す。
近年減少傾向にある若年層の献血者数。中野さんは「今回の取り組みを全国に知ってもらい、各大学などで工夫した献血の案内を実践し、献血者数が増えれば」と意気込む。
(聞き手=菅野史織)
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