【写真】2日連続の猛打賞を記録した小深田(25日・わかさスタジアム京都で 撮影=山本穂波)

 ◇野球=第24回大学野球関西オールスター5リーグ対抗戦決勝(25日・わかさスタジアム京都)
 〈関西学生12―2京滋大学〉

 関西学生が京滋大学に13安打12得点で快勝し、優勝を決めた。初回、1番小深田(4・近大)が右越えの二塁打で出塁すると、さらにゴロの間に3塁まで進塁。四球を挟み二死1、3塁の好機を迎える。すると5番に入った辰己(3・立命大)が初球を捉え、左中間を破る適時二塁打で2点を先制。勢いに乗ったチームは四、五回にもそれぞれ谷川(2・近大)、大谷(4・立命大)の適時打で1点ずつを加え、京滋大学を突き放す。先発の山本は試合序盤から140㌔台後半の力強い直球を武器に、7回途中を4安打2失点に抑える好投を見せた。打線はなおも勢い止まらず七、八回にも4点ずつを加え、大会規定により八回コールドゲームで勝利。2日連続となる2桁安打の猛攻で、圧倒的な力を見せつけた。なお最優秀選手賞に小深田が選ばれ、関西学生は10月に行われる明治神宮大会関西地区代表決定戦のスーパーシード権を獲得した。【山本穂波】

関西学生
  200 110 44=12
  000 000 20=2
京滋大学
(大会規定により八回コールド)
【関】○山本、山口、阪本―久米、山岸
【京】●川瀬、平岡、木村、長井、六車、森岡―橋本、川勝、杉原
▽本塁打=▽三塁打=大谷(関)
▽二塁打=小深田、辰己、脇屋(関)、小邨、菱川、丸山(京)

【試合後のコメント】
▽関西学生・早瀬監督(関大)

「今日は打線がとても活発だった。自分のチームに来てほしいと思う選手がたくさんいた。一番良かった選手は山本。試合は前半が勝負だと予想していたが、山本がゲームをつくってくれた。(先制適時打)の辰己は練習会のとき体調を崩していたが、初球をしっかり捉えるという持ち味を発揮してくれた。今回の大会で他大学のレベルの高さを実感することができた。シードを獲るに越したことはないし、選手たちも秋に向けてのモチベーションが上がっただろう」

▽関西学生・小深田選手(近大)

「先頭バッターとして塁に出ることだけを意識した。秋季に向けて、良いバッターがたくさんいるので簡単には勝てないと思うが、自分たちの実力を見せたいなと思う」

▽関西学生・辰己選手(立命大)

「初回しか仕事をしていないが、先制はチームに良い勢いをもたらせたのかなとは思う。狙いなどは特に考えていなかった。良いイメージをして打席に立つように心がけているので、そのイメージ通りにいったのがよかった。入る前にしっかり(相手の)投球フォームを見たので、初球からしっかり打てた。『関西学生が一番実力あるな』と言われるように頑張ろうと言っていたので、その力が発揮できたかなと思う」