キャンパス内でホタル観賞
神戸山手大・短期大が5月20日から6月2日までホタルの観賞のため、キャンパス内で観察場所を一般開放した。訪れた人はキャンパス内を流れる宇治川でホタルが飛ぶ様子に目を輝かせた。
中心となってホタルの保護に携わっているのは同大の宇治川ホタル研究部。2002年に宇治川でゲンジボタルが発見されたことをきっかけに、同大の吉岡英二教授(現代社会学部)を中心に設立された。主な活動は、ゲンジボタルの飼育や餌のカワニナの採集、ホタルの幼虫の放流など。幼虫の放流は宇治川以外に、近隣の河川でも行っている。また吉岡教授は、ゲンジボタルに主食であるカワニナを与えず別の餌を用いて飼育する試みにも取り組んでいる。
部員の渡海(とかい)皓一さん(神戸山手大・2年)は、「ホタルが餌を食べるところやさなぎの姿など、普段見ることのできない貴重な瞬間を見られる」と活動の魅力を語った。
観察場所の開放期間中には、昨年よりも多い3500人ほどが訪れた。評判を聞き付けて訪れる人は年々増え、毎年訪れる人も多いという。キャンパスの一般開放は来年以降も続けていく予定だ。【聞き手=上田真友子】
vol.359
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