【野球】関学大 関関戦の初戦制す

関西学生野球春季リーグ戦第7節関西大-関西学院大の1回戦が12日、阪神甲子園球場で行われた。伝統ある関関戦の第1戦目となった今日の試合。スタンドでも白熱した応援合戦が繰り広げられる中、試合も中盤まで両先発投手が打たせて取る投球で得点を許さない。試合が動いたのは五回だった。関学大は1死から6番赤川が一二塁間を鋭く抜く右前安打で出塁する。続く7番浅尾も右中間へ弾き返し、連打で1死一、三塁の好機を作ると、8番山口のゴロの間に三塁走者が生還。エース自らのバットで先制に成功する。なおも走者二塁で9番吉岡優が遊撃手の頭上を越す適時打を放ち、もう1点を追加した。好守備もあり、序盤からテンポ良く関大打線を抑えていた先発の山口もさらに勢いに乗り、被安打4、計96球の省エネ投球で今季初完封。2勝目を挙げた。【山本穂波】
関大 000 000 000=0
関学 000 020 00X=2
【関大】●阪本大、肥後、濵田駿-久米
【関学】○山口-浅尾
二塁打:多田(関大)、大倉(関学)
【試合後のコメント】
▽関学大・木内祥晴監督
「(先発した山口について)すごかった。コントロールもよく、球威も落ちなかった。関大さんはあんなにあっさりフライを上げるチームではないので。6~70人いる投手の中で先頭に立ってやってくれている。これからも続けてほしい。選手にはアイディアが閃いたらいつでもやれと話している。今日の比嘉のセーフティ(バント)も指示は出していなかった。センスは抜群。あと1つ勝って、Aクラスにいきたい」
▽関学大・山口晃選手
「先に点をやらないよう、打たせてとる意識で1人ひとり抑えようと投げた。スピードよりコントロールを重視した。いつもはボール先行が多く、調子は尻上がりに良くなっていく。課題は立ち上がり。チームの投手陣は去年の主力が抜け、経験のない人が多い。チームをまとめるというより、自分自身がしっかりやれば後ろはついてくると思っている」
▽関学大・片濱大輝選手
「打撃はいつも通り。山口も調子が良く、いいテンポで野球ができた。関大は明日も良いピッチャーが来るので、相手の球威に負けずにしっかり振っていきたい。初戦を取ったのは大きい。甲子園での試合は歓声もよく聞こえるし、気持ちが入る。Aクラスに入れるように、残り試合を勝って良い形で締めたい」
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