【写真】同点適時打を放つ近大・竹村(30日・南港中央球場で 撮影=守友春菜)

平成29年度関西学生野球春季リーグ戦第5節近畿大-関学大の2回戦が30日、南港中央球場で行われた。試合は両チームとも得点圏まで走者を進めるも、両先発が踏ん張り中盤まで得点が入らない。試合が動いたのは7回、関学大が相手の失策も絡んでの3連打で1点を先制した。しかし続く8回、すぐさま近大が反撃に出る。二死走者なしの場面から3番谷川が安打で出塁し先陣を切ると、4番竹村が右線を破る会心の適時三塁打を放ち同点に。なおも逆転の走者を3塁に置き、打席には昨日3本の長打を放った5番佐藤。その初球だった。相手の暴投を誘い、その間にホームを陥れ逆転に成功した。近大は昨日に引き続き逆転勝利。終盤に強い近大が今日も粘り強さを発揮し、勝ち点を獲得した。

近大 000 000 020=2
関学 000 000 100=1
【近大】○岡田、横山-山本
【関学】●山口-浅尾

三塁打:竹村(近大)
二塁打:中西雄(関学)

【試合後のコメント】

▽近畿大・田中秀昌監督
「7回に1失点し、ミスがあったが、その後踏ん張ってくれたのでそれが8回の逆転に繋がった。ツキも実力のうち。前半は(好機が生かせず)いらいらしていたが、(8回に)3・4番がいいところで打ってくれた。岡田も危なげなく抑えてくれた。全体に向けて逆方向に打とうと言ったが、それが竹村の同点打に繋がったと思う。また、学生コーチがやりやすい雰囲気を作ってくれており、その雰囲気が今季の粘り強さに繋がっていると思う。次戦まで1週間空くのでバッティングを修正したい。優勝よりも1戦1戦を大事にして、隙を見せないようにしたい」

▽近畿大・竹村陸選手
「(8回の同点適時三塁打について)越えたかなと思ったが、風もあり危なかった。繋ごうと思って打った。先制されても負けそうな感じはせず、ベンチの雰囲気もよかった。去年までは3番だったが新チームから4番を任され、監督からも大事な時に打てるよう言われている。去年もチームは5位で悔しい思いをしたが、今は頂点は見ずに、1戦1戦勝ちにいきたい」

▽近畿大・岡田和馬選手
「今日よかったところはピンチのとき。1点もやらないという気持ちが抑える原動力になった。調子は悪くないが、よくもない。ベンチは何回も逆転で勝ってきたから明るかった。全部投げ切ろうと思っていたのに、寸前で帰られて悔しかった。完封したいという思いはあった。優勝というよりも自分は目の前の試合を精一杯やっている。次に京大に勝ったら優勝に近づくが、最後だし意気込みが違う。次で決めたい」