演劇ユニット「少女都市」の第2回公演「光の祭典」が今月27日から30日の4日間、大阪市立芸術創造館(旭区)で開かれる。演出は「少女都市」の葭本(よしもと)未織さんと「幻灯劇場」の藤井颯太郎さんが今回初めてタッグを組む。葭本さんは主人公の真琴役として出演。
 作品は「愛と暴力、撮ること・撮られること」をテーマに、大学の映画サークルに所属していた20代半ばの男女が繰り広げるブラックラブコメディー。グループ内で恋愛沙汰を引き起こし、人間関係を崩壊させる「サークルクラッシャー」の存在や男性が女性から受けるDVなど、若者が抱える問題を取り上げる。
 出演するキャストのうち土井郁己さん(大阪経済大・4年)はオーディションで選出された。大学に入ってから芝居に興味を持ち、あらゆる劇団の公演に出演してきた。役作りについて土井さんは「役柄と自身の内面から引き出される演技が一致したときに(芝居が)生きていると感じる」と語る。
 葭本さんは自身の作品に出演するために、高校の演劇科の後輩で信頼のおける藤井さんを演出補佐に推薦。作品全体を見る葭本さんに対し、藤井さんは細かい演技指導を担当する。「男女で感じ方が違う作品なので、演出を分担することでより現実的なものになる」と藤井さん。
 上演は30日まで全7回。入場料は前売り一般が3500円、当日一般が3900円。問い合わせは少女都市=電子メールgirlsmetropolis@gmail.com=へ。