平成29年度関西学生野球春季リーグ戦第4節関西大-近畿大の2回戦が4月23日、南港中央野球場で行われた。昨日は近大がサヨナラ勝利を収め、迎えた今日の試合。中盤まで拮抗した投手戦となるも、近大が5回に相手の暴投間に1点を先制する。勢いに乗った近大はさらに6回、3番谷川、4番竹村の連打で一死1、3塁の好機を作る。続く5番ルーキー・佐藤の放った打球は一二塁間を抜け、ライト前へ。ルーキーの鮮やかな一打で貴重な2点を追加し、佐藤は自信のリーグ初打点を記録した。また先発した岡田は7回を4安打無失点と先週に引き続き試合をつくり、チームは今季初となる首位に立った。一方関大は無得点で迎えた9回に一死満塁の好機を作るも2点止まりに終わり、首位から陥落した。

近大 000 012 010=4
関大 000 000 002=2
【近大】○岡田、伊波、横山-川上、山本
【関大】●山本、肥後、濵田駿、増井-久米、高橋

本塁打:牧野1号(近大)
二塁打:竹村(近大)

【試合後のコメント】

▽近大・田中秀昌監督
「(関大は)なかなか簡単に勝たしてくれない相手。先取点を取れたらいいなと思っていたが、ラッキーな1点からスタートした。クリーンアップが連打で(活躍してくれた)。(佐藤について)何とか皆さんの前にすごいホームランを見せてほしいが、ヒットもみんな角度が低い打球。一番飛距離がでる子なので期待している。まあとりあえずは良かった。(岡田について)今日のピッチングはまあまあ。良くもなく悪くもなく。関大打線がちょっとタイミングがずれているのかなと思った。でも、よくゲームを作ってくれたと思う。(全国を見据える段階には)まだ早い。投げるスタミナが欲しい。投手リーダーだし同じ練習ばかりするのではなく、人と違うところを見せてほしい。人一倍努力する必要がある。期待している」

▽近大・岡田和馬選手
「途中から握力が落ちてきた。最後は戻ってきたんですが。できれば初の完封をしたかったが、これは監督が決めることなので。残念だったが。今日のストレートの最速は142キロ。自己最高は145キロ。(近大の好調ぶりについて)いけるぞという感覚は大会前からあった」

▽近大・佐藤輝明選手
「リーグ戦で打点はなかったので良かった。高めは捨てて低めで行くと思っていた。ずっとそこまで打てていたわけではなかったが、使い続けてくれたので、きょうは(期待に)応えられたかなと思う。高校2年の冬に筋トレを始めてからパワーがつき、スイングスピードが上がった。いまはベンチプレスで120キロを上げている。自分のバッティングの特徴はパワーと遠くへ飛ばすこと。欲を言えばきょうも長打が欲しかった。力んでしまっていたが最後の打席は力を抜けというアドバイスだったので、うまく抜けたと思う。次の目標はホームラン」

▽関大・早瀬万豊監督
「最初の1点、追加点をポンポンと取られ、流れを悪くしたのが敗因。今回は2回生とかが期待できそうなメンバーが出てきているので、どうかなと思って出した。期待しているから出している。今後どんどん経験してもらうが、出しながら勝たないといけない。今日は途中から出ていたが、それなりに当てていた。代打は後から出て行ったが、よくやったと思う。次の立命大も力があるので厳しいゲームになるだろう。まだ1週間あるので、まだチャンスはある」