「自分の強みは周りを生かすプレー」。正確なパスと視野の広さを武器に、1年の頃からスタメンとして活躍する。

 8年ぶりの王座奪還を懸けた2015年関西大学Aリーグでは、SH大越、SO渡邉からのパスをつなぎ、同志社大で唯一の貴重なトライを挙げる。試合の流れを大きく動かし、大会の最優秀選手に与えられる「マン・オブ・ザ・マッチ」に選ばれた。

 名門・東福岡高出身で、高校日本代表メンバーに選ばれている。高校時代最後の出場となった14年の全国大会でも見事優勝を手にした。決勝では、細かくボールを動かしながら、敵陣に一気に攻め込み、57—5と圧倒的な点差をつけた。パスでつなぐプレーは、同志社大のスタイルに通じている。

 昨年の関西大学Aリーグの優秀選手15人に選ばれたのに続き、関西学生代表メンバーとして、3月のニュージーランド遠征にも参加した。24日には、世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」の前座試合を、日本人学生で初めて行う。

 遠征直前の取材では「メンバーに選ばれたことが自信につながっている。すごいメンバーとプレーができるので楽しみだ」と話した。

【おことわり】
3・4月号では学生の学年を、3月までの学年で表記しています。