【3・4月号掲載】【野球】関西学生野球開幕前特集 vol.3 関学大
昨秋は4季連続の4位に終わった関学大。今季から木内祥晴(よしはる)氏が指揮を執る。
1976年に関学大を卒業後、社会人野球の三菱重工三原で投手、野手としてプレー。引退後は母校の大阪府立市岡高で監督などを務め、アマチュア野球に長く携わってきた。「自分に務まるのかと不安に思った反面、わくわくした」と新監督の打診を受けた時を振り返る。
指導では部員に主体的なチーム運営をさせている。社会人として自立するには、人からの指示を待っているだけでは良くないと考えるからだ。練習メニューも学生コーチを中心に組み、選手は意図を考えながらこなす。昨秋、チーム2位の打撃成績を残した森中副将(3年)は「監督は親しみやすい人。良い意味で楽しくやれている」と変化を実感する。
目指すのは打力で圧倒的に勝つチーム。「打線につながりを持たせ、相手をへこませるぐらい打つ野球が理想」と語る。春季キャンプでは実戦形式の練習のほか、打ち込みを行った。昨年の主軸が残り、秋季首位打者の中西雄(3年)やチーム内打率3位の大倉(3年)を筆頭に強力なメンバーが顔をそろえる。監督は「中西は今季も首位打者を取ってほしい」と期待をかける。
一方で守備には不安が残る。投手陣は中内洸や後藤田ら主力が抜け、登板経験の少ない選手が多い。3年生の山口や朝倉を中心に、オープン戦の調子で実力を見極める。朝倉は「経験者が少ない分、全員で戦う」と強調する。捕手陣も経験が足りない。浅尾(3年)が接戦を切り抜く働きをできるかが鍵となる。
「プレーヤーとしての面に限らず、全体的にすてきな選手が多い」と監督は評価する。片濱主将(3年)は「今のチームでは優勝できないように見られているが、(下馬評を)見返しリーグ優勝したい」と意気込んだ。
【おことわり】
3・4月号では学生の学年を、3月までの学年で表記しています。
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