vol.340 学生おなじみのフレーズ・関大生向けスタンプ制作
vol.340
関西大商学部の岩本明憲准教授のゼミが昨年12月、無料通信アプリ「LINE(ライン)」でスタンプ「関大にいるネコ」を公開した。キャッチーな猫のイラストと、大学生がよく使う単語を盛り込み、学生になじみやすいデザインに仕上がっている。
手描き風のネコのイラストと「関前ついた」「時計台にいてる」など、関大生にとってお馴染みのフレーズや「休講やで」「席とっといて」といった学生特有のフレーズも。
スタンプを作ったのは、講義中の学生の私語がいつも似たものだと、岩本准教授が気付いたことがきっかけだった。「どうせ同じことばかり話すならLINEでやってくれ」という思いから、スタンプにしてみてはどうかと思い立ち、ゼミ生に提案した。ゼミ生らが主体となってスタンプの用途からデザインまで考え、制作を進めた。
谷口奈美さん(4年)は、スタンプ制作に初期段階から携わった。「どんなデザインだと利用してもらえるか、ターゲットをどの層にするかという点では、普段学んでいるマーケティングの知識を活用できた」と話す。実際に既存の人気スタンプを分析すると、デフォルメした動物のキャラクターが題材に多く使われていることを発見。関大キャンパス内でよく見かける猫を中心にスタンプを作った。
さらに分析を進めていく中で、従来の大学生向けスタンプは、留年や成績不可などのネガティブな印象のデザインが多いと判明。どんな学生にも使ってもらえるよう、「お昼食べよ」や「暇な日おしえて」などのフレーズを盛り込んだ。「あいさつを中心に、学生が気軽に使えるスタンプを目指した」と言う。
「もっともっと学生に活用してもらえれば」と話す谷口さん。ダウンロード数は120を突破し、新入生や院生など新たな需要に期待が高まる。今後は関大生だけでなく、全国の大学生や若者を対象としたスタンプの制作も視野に入れている。「関大にいるネコ」はLINEスタンプショップで販売中。40種セットで120円。アプリ内通貨「LINEコイン」50コインで購入することもできる。
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