【ラグビー】天理大 準決勝で帝京大に惜敗
◇全国大学ラグビーフットボール選手権大会準決勝(1月2日・株父宮ラグビー場)
○帝京大42-24天理大●
5季ぶりの決勝進出を目指す天理大(関西大学Aリーグ1位)は、大学選手権7連覇中の王者、帝京大(関東大学対抗戦A1位)と対戦。前半4分にいきなりトライを奪われるが、19分にスクラムを起点としてFBケレビがトライを決め、流れを渡さない。
9点差で前半を折り返すが、後半は王者帝京大に意地を見せられる。華麗なパスワークやステップなどで3連続トライを奪われ、テンポをつかまれる。苦しむ天理大は後半20分、右サイドからケレビが突っ込み、相手選手二人がかりのタックルを吹き飛ばし独走トライ。天理大の応援席から歓声が沸き上がる。さらに23分、再びケレビにボールが渡ると、相手選手の背後へショートパント。自らボールをキャッチし、ディフェンスをはじき飛ばしてそのままトライ。王者を猛追する。立て続けに個人技を披露したケレビに、球場全体が目の色を変えた。
しかし、球場のムードにも揺るがない帝京大にトライを返され、じわじわと時間が経過する。天理大はその後も得意のスクラムを駆使して攻め立て、試合終了間際の35分には途中出場のSH谷口もトライを決めて追いすがるが、王者の背中には後一歩及ばず。42ー24でノーサイドの笛が響き渡った。
【試合後のコメント】
▽天理大・小松節夫監督
「強い帝京大に対して、イーブンの試合をしようと思って試合に臨んだ。うちのディフェンスがどれだけ通用するかが鍵だったが、後半のゲームマネジメントで差が出た。少しずつ点差が開いてしまったが、最後まで攻め続けられた。日本一のチームにチャレンジできたのは大きい。このゲームでさらに日本一を意識できた」
▽天理大・PR山口知貴主将
「勝ちにいこうとした。一人一人、体を張ってディフェンスをしようという気持ちで試合に臨んだ。スクラムは自信を持っているが、今までスクラムを組んだなかで一番強かった。相手の8人の重みがすごい。帝京のうまいパス回しで間を抜かれてやられたが、ターンオーバーも取れたし、来年はもっといいチームを作って帝京に勝ってほしい。点差が離れても諦めずタックルに入る姿勢などを、後輩たちに残したい」
▽天理大・FBジョシュア・ケレビ
「個人としていいプレーはできたが、チームが負けて悔しい。帝京はブレークダウンが強く、フォワードの力もスキルもすごい。一つ一つのブレークダウンやディフェンスのタックルなど、細かいことが大きな結果になる。細かいプレー全部で勝つ気持ちで試合に臨んだ。強い相手に3トライできて気持ち良かった。関西代表として、プライドと自信を持って戦った。(フィジーから)天理にきて、関西優勝できて良かった。秩父宮というビッググラウンドで試合ができたのも、日本一のチームに負けたのもいい経験。もっと成長したい」
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