【11・12月号掲載】都市型キャンパス特集②
◎大学本部の跡地に建設 大阪大中之島センター
JR福島駅からなにわ筋を南に向かい玉江橋を越えると、左手に地上10階建てのビル「大阪大中之島センター」が見えてくる。京阪中之島駅と渡辺橋駅から徒歩圏内と立地が良く、空き教室を利用した講義や会議が連日行われている。
中之島にはかつて大阪帝国大(現大阪大)の医学部と理学部があった。跡地に建設された中之島センターは大阪大の学生、教員なら無料で部屋を利用でき、サークルのミーティングなども行われている。また、高知工科大や岡山大など、西日本各地の大学がセンターに入居し、サテライトキャンパスとして活用している。
担当者は「キャンパスが都市部に位置する利点は交通の利便性だけではなく、大学の広告として機能する点にもある」と話す。近くを通る高速道路からセンターの看板が見えるような工夫を施すなど、広報活動を重視。 「中之島センター自体が本部の跡地にあることなど、宣伝できる点はたくさんある。まずは学生に存在を知ってもらいたい」と語った。
◎社会人向け講座も 関学大東京に拠点
関西学院大は、東京・丸の内サピアタワーに「東京丸の内キャンパス」を開設している。
同キャンパスは1999年に東京・日本橋に設立された、同窓会東京支部事務所が起源。当初は同窓生の交流の場だったが、2003年に大学の業務も加え、東京オフィスとして始動。07年にサピアタワーに移転し、名称も現在のものとなった。
学生は常駐の職員に就活の相談ができるだけでなく、スカイプで本部の西宮上ケ原キャンパスのキャリアセンター職員と話すことも可能だ。04年秋からは社会人向けの講座も展開している。講座は四つのコースで構成され、政治学や経営学などのテーマを専門家から学ぶ。一般市民を対象にした生涯教育を通して、首都圏における「関西学院」の存在感を向上させる狙いだ。
同窓生の勉強会にも使われている丸の内キャンパス。現在、首都圏には約1万7千人の同窓生が在住している。担当者は「関西学院を同窓生と一緒に盛り上げていきたい」と意気込んだ。
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