追手門学院大による「鬼200人のお練り」が22日に大阪府茨木市街で開催された。茨木市のシンボルキャラクター「いばらき童子」にちなみ、200人近くの参加者が鬼の仮装をして市内の商店街や神社を練り歩いた。

お練りは2013年から行われ、今年は23日に茨木市市民総合センターで公開された新作狂言「茨木童子2016」の告知をかねて企画された。お練りの参加者は12時30分ごろ茨木市にあるクリエイトセンターを出発し、狂言師の茂山千三郎さんを先頭に高校生や社会人など様々な世代の参加者が後に続いた。「鬼のはなしを聞こうぞよ」の掛け声と音頭に合わせて、神社や商店街の中を鬼の行列が埋め尽くした。

約2時間にわたるお練りの後には、クリエイトセンター横の運動場で追手門学院高校の生徒や市内のダンススクールに通う子供によるダンスパフォーマンスが披露された。鬼をモチーフにしたダンスを披露した追手門学院高校1年の森仁美さんは「踊りながら街中を歩くのは初めての体験。お練りをしているときに、地元の方との交流が生まれたので良かった」と話した。

お練り中、誘導などの安全確保を行ったのは追手門学院大の学生ら。地域創造学部1年の細川拓海さんは後方で列の誘導を行った。「後ろから見ていて、高校生の元気の良さに助けられた思いだった。商店街全体が盛り上がっていたのを感じた」と達成感をかみしめた。(聞き手=嶋田敬史)

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