vol.324 カフェから復興支援 ハワイアンカフェ・レストラン「Lei cafe」
ハワイアンミュージックが流れ、穏やかな時間が流れる店内。しかし災害時には一転、復興支援のための拠点へと変わる。被災地の復興支援活動を行うNPO法人「チームレスキュー」が、ハワイアンカフェ・レストラン「Lei cafe」を京都府宇治市に8月6日オープンした。愛知県尾張旭市に続く2号店となる。
1階にテーブル席と屋外テラス席合わせて86席を設け、2階には親子連れ向けのキッズカフェ36席を構える。キッズカフェは職員を配置する都合上基本的には予約制。ロコモコやアヒポキ丼、パンケーキなどハワイ風のメニューに加え、1号店がある愛知県にちなみモーニングも充実している。
災害時にはカフェを閉鎖し、各地から集まったボランティアの会議場所としての提供、炊き出しを行う。また平時から非常食やスコップ、土のう袋など災害時必要となる物資を備蓄し、有事の際には復興支援活動に使用する。避難場所ではなく、あくまで復興支援の拠点として機能するという。
チームレスキューは、東日本大震災でボランティア活動に従事した同志社大や愛知県の学生を中心に結成された。元々は被災地では力仕事を主に行っていたが、子どもの心のケアや炊き出しなど多様な支援に活動を拡大する一貫として復興支援カフェの出店を始めた。運営はチームレスキューを母体とする一般社団法人「私立・学童チーム日本ジュニア」が行い、利益はチームレスキューの運営費用に充てる。
宇治市への出店の契機は、2012年に発生した京都府南部豪雨災害にチームレスキューのメンバーがボランティアとして復興支援活動に参加したこと。活動終了後も宇治市の消防と密に連絡を取り合っていたことから、今回の出店の話が持ち上がった。
来る災害に向け、カフェの運営を行う私立・学童チーム日本ジュニアの理事・統括リーダー藤井友樹さんは「災害時に備え、近隣の住民と協力した活動ができれば」と語る。
営業時間は午前8時から午後11時までで、ラストオーダーは10時。問い合わせは0774・24・1191まで。
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