冬の中之島を光で彩る「OSAKA光のルネサンス2016」で、大阪市中央公会堂(北区)に投影されるプロジェクションマッピングを大阪芸術大の学生らと高校生が共同制作している。同大の村松亮太郎客員教授の下、企画・演出・構成などをデザイナーと共につくり上げる。村松教授は6月から8月にかけてワークショプを開催。参加者全員でプロジェクションマッピングの構成案を出し合い、一つにまとめた。

 「他の学年の人や高校生から、いい刺激をたくさんもらった」と話すのは参加者の狩谷朋香さん(同大・1年)。実際に建物の模型に投影した際、形状と絵が合わなかったり特定の色が見えにくかったりと苦戦した。同じく佐藤葵さん(同大・1年)は、「最後に出した案が村松先生に『面白い』と言ってもらえてうれしかった」と語る。「プロの人だけが全部作り上げたものではなくて、まだ学生の私たちが一生懸命考えた作品。見る人の反応も楽しみで、私自身もすごく楽しみ」と期待を込めた。

 完成した作品は12月14日から25日にかけて投影される。観覧は無料。