「京都国際マンガ・アニメフェア2016」(京まふ)が17日、18日の2日間みやこめっせ(京都市勧業館)などで開催された。マンガやアニメ作品の総合見本市となる同イベントにはマンガ・アニメ関連企業だけでなく、関西の大学も参加。会場にブースを出し、学生が制作した作品の展示や販売などを行った。

 会場3階入ってすぐにある大阪電気通信大デジタルゲーム学科のブースでは、去年に引き続きCG合成体験を実施した。背景・演出を8種類の内から来場者に選んでもらい、その場で撮影した写真と合成。できた写真を印刷し、缶バッジとして無料で配布する。他にもアクションゲーム「アタックルガールズ」など学生が制作したアプリゲームの体験や、サウンドデザイン研究室(山路研究室)の学生が作詞作曲を一貫して担当した音楽CDの無料配布も行っていた。

 嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学※のブースでは、短大コミックアート分野の学生による作品を展示。また、来場者の前で絵を描き上げるライブペインティングを行った。会場で描かれた絵画は、深みのある色を使用することで「秋」を表現したという。パフォーマンスを行った石川麻美さん(1年)は「人前で絵を描くことが新鮮」と笑顔で話した。

 京まふに今回から本格的に出展した京都造形芸術大マンガ学科・キャラクターデザイン学科。ブースでは学生らが自主制作したTシャツ、トートバッグ、ポストカードなどのグッズや、ゼミで作成した同人誌を販売した。スタッフとしてブースにいたマンガ学科の佐藤匠さん(4年)は「自分の作品が売れるのかという緊張があり、他の作品と並ぶうれしさがある」と話す。また、ブース中央で流されていた「ボーイメットガール」は映像、声、音楽すべてをキャラクターデザイン学科の学生らが制作した。第10回TOHOシネマズ学生映画祭ショートアニメーション部門審査員特別賞を受賞しているという。

※2017年4月、京都嵯峨芸術大学、京都嵯峨芸術大学短期大学部より名称変更予定

大阪電気通信大のCG合成体験(撮影=西久保明音)
大阪電気通信大のCG合成体験(撮影=西久保明音)
物販を行った京都造形芸術大のブース(撮影=西久保明音)
物販を行った京都造形芸術大のブース(撮影=西久保明音)