VOL.317 兵庫県立大 サマーCafe開催
兵庫県立大姫路工学キャンパスでは8月9日、女子高校生対象のイベント「工学ガールのためのサマーCafe」がオープンキャンパスと同時に行われた。サマーCafeは兵庫県立大の男女共同参画推進室が毎年主催。3回目となる今年は女子高校生66人と保護者や教員ら合わせて28人が参加し、全体として昨年の参加者数を14人上回った。
企業などの社会的ニーズが高いとされ、今注目されている「リケジョ」。しかし、一般的に理系分野を専門とする女性の学生数はまだまだ少なく、問題となっている。兵庫県立大では3年前から女子学生の増員に取り組み、昨年度からは女子学生限定の推薦枠を設けるなどの対策を行ってきた。
午後1時からの第一部では、学部生と院生が大学生活を紹介するプレゼンテーションや卒業生による講演、午後2時からの第二部では参加者を交えた個別相談が行われ、工学女子の魅力をアピールした。付近の高校にチラシを送付するだけではなく、イベント中の入退場を自由にしたり、事前の申し込みを不要にしたりするなど、参加者増加に向けさまざまな工夫がされた。
畑中萌さん(工・4年)は工学部の魅力について「自分が将来何をしたいか明確に決まっていない高校生は多い。工学部に入ればやりたいことの幅が広がり、そこから選ぶことができる」と語る。畑中さんは第一部で、工学部を選んだ理由や受験勉強のやり方、部活やアルバイトなどについてプレゼンテーションを行った。
工学研究科の藤原閲夫教授はサマーCafeについて「良い部分だけでなく悪い部分も含めた在学生の本音の声が聞ける場になったのでは」と話す。参加者からは「男子が多くてもやっていけそう」との声も。
同大ではさらに規模を拡大し、10月末に姫路市内でシンポジウムを行う予定。さらなる女子学生の獲得を目指す。
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