第65回全日本大学野球選手権記念大会が6日から12日まで行われ、関西学生野球連盟からは立命館大が3年連続で出場。2年ぶりに1回戦を突破したものの、2回戦で2年連続の対戦となった東海大北海道キャンパス(札幌学生野球連盟)に敗れた。

◎立命 雪辱果たせず
 関西勢は他に、京都産業大(関西六大学野球連盟)、関西国際大(阪神大学野球連盟)、奈良学園大(近畿学生野球連盟)、花園大(京滋大学野球連盟)がそれぞれ出場。京産大と花園大は1回戦で敗れたが、関西国際大はベスト8、奈良学園大は初のベスト4進出を決めた。
 立命は1回戦で東日本国際大(南東北大学野球連盟)と激突した。打線は13安打で8点を奪い、エース東(3年)は2失点完投で快勝を収める。8回に失投から本塁打を許した東だが、「甘く入ってしまった。全国には強打者がたくさんいる。簡単に本塁打を打たれていい経験になった」と前向き。後藤昇監督は「初戦をエースで勝って勢いに乗れた」とコメントした。
 2回戦の相手は東海大北海道キャンパス。昨年の1回戦で敗れた因縁のチームだ。雪辱を誓う立命だが、3回に先発の渡邉大が本塁打を浴び先制を許すと、5回にも3点を奪われ突き放される。1回戦で火を噴いた打線も快音無く、16三振を奪われ4―0で完封負け。15年ぶりの2回戦突破には至らなかった。

◎厚い全国の壁
 京産大は1回戦で富士大(北東北大学野球連盟)と対戦。2点を先制するも4―2で逆転負け。初出場の花園大は関西国際大と対戦し、タイブレークの末に7―8で惜敗。関西国際大と奈良学園大はそれぞれ2回戦を突破し、準々決勝で相まみえた。関西国際大はタイブレークで迎えた10回裏、奈良学園大の3番宮本に大会史上初のサヨナラ満塁弾を浴び、7年ぶりのベスト4進出を逃す。奈良学園大は準決勝で中京学院大(東海地区大学野球連盟)と対戦。8回まで2点リードするも、最終回に3点を奪われ逆転負けを喫した。2006年以来の関西勢優勝には至らなかった。