【6・7月号掲載】【サッカー】関大 関西王者に
第45回関西学生サッカー選手権大会が、5月8日から6月5日までの約1カ月間行われた。3年ぶり8回目の優勝を飾ったのは関西大。リーグ戦では開幕3連敗からスタートしたが、前田監督は「選手たちにはこれぐらいの力があると以前から思っていた。目標は『全員サッカーで日本一』。僕らはまだまだチャレンジャー」と笑顔を見せた。
優勝した関大、準優勝の大阪体育大など上位6チームは関西代表として、8月6日から開かれる第40回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントに出場する。
◎決勝への道のり
3回戦からの登場となった関大は、流通科学大と京都学園大を下し準々決勝に駒を進める。準々決勝の相手は阪南大。昨年の全日本大学選手権(インカレ)で準優勝した強豪だ。
試合開始からわずか11分、関大はあっさり先制を許す。その後は均衡状態が続くが、試合終了間際の87分に途中出場のFW吉井(3年)の一発で同点に追い付く。さらに、延長終了間際の110分にFW竹下(3年)が決勝ゴールを奪い、大一番を制した。
準決勝の立命館大戦。両チーム無得点のまま前半を終えると、72分にFW加賀山(2年)がゴールネットを揺らし、均衡を破る。アディショナルタイムには吉井が2試合連続となるゴールで試合を決め、関大が決勝進出を果たした。
◎掴んだ栄光
4試合連続無失点で勝ち上がってきた大体大との決勝戦。関大は30分、直接FKからペナルティエリア中央の加賀山が頭で押し込み、2試合連続となる先制点を挙げる。後半に入り同点に追い付かれたものの、78分、途中出場のMF平尾(4年)のパスに再び加賀山が頭で合わせ、勝ち越しに成功する。関大ペースかと思われたが、直後の79分に追い付かれ試合は再び振り出しに。
勝負が決したのは試合終了間際の90分。関大は土壇場でPKを獲得し、キッカーの竹下が右足でゴールネットを揺らす。直後に試合終了のホイッスルが鳴ると、関大は歓喜に沸いた。
FW2人の活躍で打ち合いを制した関大が、前田監督就任1年目にして、関西王者に輝いた。
◎「関西王者は通過点」
関大は関西学生サッカーリーグ開幕から、立命、大体大、阪南大と3連敗を喫している。関西選手権の準々決勝、準決勝、決勝で立て続けに雪辱を果たす形となった。前田監督は「同じ相手に連敗は、個人としても、チームとしてもプライドが許さない」。
副主将のGK前川(4年)は「どの試合も接戦できつかったが自信になった」と語る。準々決勝、決勝で値千金の決勝ゴールを決めた竹下は「関西王者は通過点。総理大臣杯とインカレでもいい結果を残す」と熱く先を見据えた。関西王者となった関大が「全員サッカー」で日本一を追い続ける。
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