神戸学院大生らが神戸生まれのイチゴ「神戸ルージュ」を使ったスイーツを考案した。同大のポートアイランドキャンパス内のレストラン「ジョリポー」にて5月11日から17日の間、1日30個限定で販売された。

 同大の栄養学部の学生ら18人が考えたアイデアをもとに「ジョリポー」の料理長が意見を加えて「神戸ルージュと味わう 豆乳杏仁(あんにん)ブラマンジェと神戸ワインのゼリー 〜チアシード入りイチゴのソース添え〜」が出来上がった。豆乳とチアシードを加えることによってスイーツだけれどもヘルシーで満腹感の得られる商品に仕上がった。発案者の1人で3年生の中野由紀子さんはブラマンジェ、ゼリー、イチゴを一口で食べるのがオススメの食べ方だという。商品を考えるにあたっては、イチゴを使った定番の料理にならないように注意し、また神戸ルージュの酸味を生かしたものにすることを心掛けた。製作期間は約2カ月半でこの間スイーツ以外にも30以上ものレシピを考え、試行錯誤しながら完成させた。

 スイーツを考案したきっかけは、神戸市北区大沢町の町おこしのために神戸ルージュを使用したレシピを考えてほしいと町の担当者から依頼されたことだった。はじめはスイーツに限らず、ふりかけやドレッシングなどさまざまなレシピが考えられた。神戸ルージュは酸味が強く中まで赤い果肉がしっかりしているのが特徴で、それに合わせたレシピを各々出し合い組み合わせた。その後、試食会で先生方や神戸市役所の人に食べてもらい意見を取り入れた。

 神戸ルージュのスイーツの販売はこれからも続く。8月には同じく大沢町の町おこしで「どろんこバレーボール神戸大会」があり、そこでも同学部の学生が考えた新商品のスムージーとゼリーを販売する予定だ。ぜひ一度食べてみてほしい。

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