関西学生野球春季リーグ戦第5節、関西大-近畿大の3回戦が、5月2日南港中央球場で行われた。近大は5回二死二塁、相手の失策から1点を先制する。しかし9回に関大・6番松山の適時打で1点を返され、試合は3試合連続の延長戦へ。1-1のまま迎えた延長11回。2番吉田、3番小深田の連打で二死一、二塁の好機をつくると、5番山野がサヨナラの中前適時打を放ち試合をきめた。先発の畠は10回1失点、先発全員から三振を奪う15奪三振の力投。勝ち点の行方は4回戦以降に持ち越しとなった。

関大 000 000 001 00=1
近大 000 010 000 01×=2
【関大】阪本大、水師、吉川-久米
【近大】畠、倉田-山野
三塁打:多田(関大)

【試合後のコメント】
▽近畿大・田中秀昌監督
「10回に畠が粘ってくれて、倉田も最後まで粘ってくれた。今はホームベースが本当に遠い。1週間で立て直して、立命戦に挑む。選手にはこの勝利で乗っていってほしい」

▽近畿大・畠世周投手
「チームが勝てて良かった。9回で終わらせられた試合だった。自分が真っ直ぐの球を信じきれなかったことが打たれた要因。(15奪三振について)三振はあまり意識していなかった。ノーヒット0点で抑えるのがピッチャーの役目。次の立命戦では0点で抑える」

▽近畿大・山野雅之選手
「自分のバットでなんとか返さないといけないと思っていた。最後は夢中だった。キャッチャーとして守備が第一。畠に勝ちをつけたかった。9回でシャットアウトできなかったのが悔やまれる」

▽関西大・早瀬万豊監督
「残念。打てなかったにつきる。うちの方がチャンスが多かったのに攻めきれなかった。投手陣はなんとか粘ってよく投げてくれた。3点取らないと勝てない」