大阪工業大では8年前からPBL(Problem Based Learning)と呼ばれる課題解決型授業を導入している。班を組んで課題に取り組み、学生自身で解決することに重点を置く。

 機械工学科におけるPBLの授業は、エンジニアリング探求演習・エンジニアリングプラクティスの2種類。1年生の後期から開講されるエンジニアリング探求演習は、 機械工学科・ロボット工学科・電気電子システム工学科・電子情報通信工学科の4学科合同で行う。各班に与えられる複数の課題を達成するために、それぞれ学科で学んだ知識を活用しながら約半年かけて車を製作する。

 同大では国際交流・連携プログラムとして、台湾の大学との国際PBLも展開している。実際にものづくりを行うことで人と連携する難しさを学び、今後どのような勉強をするべきなのかという目標を明確化させることが狙いだ。

 エンジニアリングプラクティスと国際PBLを受講した西田貴之さん(工・4年)は「受講前よりも自分の考えを主張できるようになった」と振り返った。PBLを通して、彼らはプロフェッショナルへの道を歩み始めている。