春秋ともに4位。竹内監督が就任して以来初、6季ぶりのBクラスに沈んだ関西学院大。ここ数年間は優勝争いを展開してきただけに、悔しいシーズンとなった。投打とも実戦経験豊富な選手がそろうことしは、強い関学の復活に向け、勝負の一年となる。

 「投手力はよそと比べて引けをとらない」と監督は投手陣に自信を見せる。中内、後藤田、佐藤の実績のある4年生トリオはことしも健在。さらに昨年リーグ戦デビューを果たした長谷や朝倉、重田も注目だ。「昨年は絶対的エースがいなかった」と監督。軸となる投手の登場が投手力増大の鍵となる。

 打撃陣は引き続き昨季の戦力が充実している。内野手では大倉、赤川、姫野の3人。外野手では昨年ベストナインに選ばれた近本、片山の名が挙げられた。また、新戦力として主将の岡山、近藤、森中にも期待がかかる。少ないチャンスをいかに得点に結び付けるかが今後の課題だ。

 関学の強みの一つは4年生の一体感だ。2013年の明治神宮野球大会出場を唯一経験した学年。最後の一年への想いは熱い。岡山主将は「4年生がそれぞれの場所でチームを引っ張っている」と共に戦ってきた仲間に信頼を寄せる。

 目標は日本一。岡山主将は「一人一人が日本一を目指す目的を考えて、最高の形で果たしたい」と決意をあらわにした。

 ことしのスローガンは「覚悟」。「日本一を目指す、日本一のことをやる、日本一のことをやり続ける、心を変える」という4つの覚悟の意味を持つ。昨季からの戦力に加え、熱い想いを抱いたチームが一丸となり、学生野球の頂点へ挑む。