「昨季は大事な試合で勝つことができず、全国の舞台に進むことができなかった」。主将のMF石井(3年)は昨季の関西大の成績に納得のいかない様子で語る。リーグ戦は7位に終わり、全日本大学サッカー選手権に進出することができず、総理大臣杯も関西予選で敗退。悔しいシーズンとなった。
 昨季の巻き返しを図るため、石井主将は「練習でできないことは、試合でもできない」と練習の重要性を口にした。4年生を筆頭に、よりチーム一丸となり練習に取り組んでいる。
 練習態度については、今季から新たに指揮を執る前田監督も「どの選手も真面目で、トレーニングに意欲的に取り組み、意識が高い」と話す。また、従来のパスサッカーに加えて、積極的にボールを奪いにいくアグレッシブな戦術にも挑戦している。
 今季の目標について、石井主将は「まずは開幕戦勝利。サッカーに全てを賭ける思いでやる」と意気込んだ。前田新監督指揮の下、アグレッシブさと4年生の結束力を兼ね備えた関大が「全員サッカー」で6年ぶりの全国制覇を狙う。