12月7日から2月上旬まで、大阪大豊中キャンパス・図書館下食堂の横にある阪大生協でフェアトレードチョコなどが発売されている。フェアトレードカンパニー株式会社「People tree」が扱う約10種類の板チョコ(税抜・1枚350円)や、紅茶・コーヒーなどが店頭の特設コーナーに並ぶ。阪大と周辺地域にフェアトレードを広める活動を行っている団体「PROME」が、より身近にフェアトレード商品を感じてもらうため、企画した。

 先進国と途上国との間の貿易では、安い賃金で働かされるなど、途上国の生産者にとって不利な条件で進められることが多い。そこで、一定の価格以上で生産物を買い取り、生産者に適切な給料を支払うなど、生産者が自立した生活を送れるように支援する要素を組み込んだ貿易のシステムがフェアトレードだ。
 
 「PROME」は、普段からフェアトレードの認知度を高めるため、阪大内外でイベントを行っていた。しかし、阪大周辺のスーパーマーケットにはフェアトレード商品を置いてある店は少なく、実際に阪大生がフェアトレード商品を買う機会の少なさを実感していたという。「阪大生が多く訪れる生協にフェアトレードチョコを置いてもらえれば、より阪大生の目に触れ、買ってもらえるのではないか」。そう考え、生協側に掛け合ったところ、企画が実現した。

 部員の三村日高さん(外語・1年)は、「このチョコに何が込められているのかを考えながら、だまされたと思って一度食べてみてほしい。絶対に一味違った刺激的な味わいだと思う」と語る。

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