【ラグビー】松井2トライするも 同志社、筑波に黒星
◇第52回全国大学選手権大会セカンドステージ第2戦(20日・東大阪市花園ラグビー場)
●同志社大22-36筑波大◯
昨年準優勝の筑波大に挑戦した同志社大。前半は善戦し、SO渡邊のペナルティゴールで先制しWTB松井がトライを決め8-12に。相手が同志社のタックルを切り抜け、トライしようとするも俊足の松井がタックルで止める場面も見られた。だがライン際での攻防を制したのは筑波大。同志社ボールを筑波大に取られてしまうも、PR才田が転がったボールを死守しキッカーにパス。だが、キックしたボウルがラインに届かずボールを手にした筑波大にトライを決められてしまう。ライン際など多くの場面で粘りをみせた同志社大だったが、ミスが相次ぎ悔しい黒星となった。
セブンズ日本代表で共に戦った同志社大・松井と筑波大・福岡とのWTB対決もこの試合の見所。両選手とも2トライをあげるなどの活躍をみせた。
【試合後コメント】
〜同志社大・山神孝志監督〜
「自分たちが気づかなかった部分も研究されていたのかな。キック上げてきたあたりもしっかり研究してるな、と。最初から残り20分が勝負。同志社が考えていたゲームプラン、まあまあできたかな。セカンドを支配する。そこで負けないのが今日のテーマ。でも(筑波大は)早いですね。関東で一番早い。慶応大には追いつけたかな。今日のようなゲームをいつもやっている、数年間のファイアリストの経験値かな。僕は同志社もよく戦ったんじゃないかなと思う。ラインアウト修正、負けない身体になっているんじゃないのかな。3年前よりは筑波と互角だったかな。次勝てば正月越すチャンスある」
「松井に関しては外で勝負する、そこまでの仕掛けをしていたのはチームの戦略。ややボールを待ってたから、中に入るのが今後の彼のテーマでは。今日、最後足が止まっていたので外から『中に中に』と言ったんですが」
〜同志社大・才田聖キャプテン〜
「(筑波大は)練習試合を含め勝てたことがない。(だが)勝つことをみんなに言ってきた。筑波大は土壇場の一つのミスを見逃さない。ここから(先は)ミスをした方が負ける。僕ら同志社の方がミスが多かった。それが敗因です。筑波大はブレイクダウン、1人目2人目早い。土壇場でブレイクダウンしてたの筑波。大事なところでターンオーバーされた。修正しないと。フォワードの内の練習やって来た。ブラインド甘くなってしまったのかな。フォワードでモール1本。慶応大戦のときにモールで1本とろうと言ってた。今日モールで一本とれたので、手応えある。10年ぶりセカンドへ。切り替えて明日からまた次の準備していきたい」
〜同志社大・松井千士選手〜
「ここ(筑波大戦)は勝ちたいとこだった。筑波大は粘り強いアタックディフェンス。福岡選手とはマッチアップする部分あったし、自分の成長に繋がった。彼の方が一枚二枚上手。ディフェンスの部分も。(福岡選手は)早いランナー。他の大学生にないスピード経験できた。直接対決は2度目。一度目は1年生のとき。1年生のとき福岡とは差があった。今日は後ろから追いつけることもあった。差は縮まってきているのかな。個人で抜いたよりは、フォワードとか、自分で取りきったというよりはチームで取りきった。今日は外でもらうタイミングが多かったので内に入ること、仕事量増やしていきたい」
「(大東文化大戦)勝てばベスト4につながる。激しい争いになると思うんですけど、やっぱ気持ち。敗戦を生かして次につなげていきたい」
〜筑波大・古川拓生監督〜
「負けたら全て終わりという中でやった試合。筑波大の中で自分たちはどういう存在か考え直した。同志社の強みであるフォワードをどう抑え込めるかがゲームの大きな流れ。筑波大のフォワードが同志社大抑え込んだ。他の選手がタックルやアタックしたのもあるが、フォワードの勝利。フォワードはセットプレー、同志社の強めのモールやスクラムを抑えた。筑波のラグビーをこだわり、ボールダウンとかやってきた。筑波大の両ブロックのチャージ率かなりある。スクラム組んだ後にこういうことができるのっていうの、かなり魅力だと思う。大事な瞬間に出るっていうのを続けるしかない」
「同志社大に松井くんがいるっていうのはあまり意識していないが、松井を止めなければ彼(松井)がボールを持った時、彼(松井)にみんなが期待する。(福岡)堅樹にはもっともっと高いプレー目指してほしい」
〜筑波大・橋本大吾キャプテン〜
「ボーナスポイントを取って勝ち続けるしかない。目先の同志社戦、なんとか勝とうと準備して臨んだ。トライを取(り得点す)る度、集まったときにリセットというか、90度やり直し」
〜筑波大・福岡堅樹選手〜
「しっかりうちが前に出てくれてブレイクダウン。自分自身、数字で見れるトライをチームに貢献できた。(試合中、松井を止めた時、松井を)勢いに乗らせるのも。あそこはしっかりと止めようかなと。スピードの方は向こうの方が早い。フィジカルとか総合面で勝てれば。フィジカルの部分では負けない。代表で培われてきた」
「(22-31で大東文化大に敗れたのは)いい意味で勢いあった。勝てると思って浮かれてたのかな。今日はなりふり構わずいい意味で開き直れたのかな。とにかく筑波のラグビーをやろうと言ってた。ここから次がないから筑波大らしさを、4年生中心でやっていいスクラム見せられるように頑張りたい」
「(松井のツイッターに)ちょっと字間違ってるよって言ってあげたりしました。『近づく』の『づ』が『ず』になってたので。松井は純粋にフィジカルの部分、昔より良くなってる。しっかりと周りにつなごうと自分を動かしていこうとしている」
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