◇第52回全国大学選手権大会セカンドステージ第2戦(20日・東大阪市花園ラグビー場)
○立命館大36-15京都産業大●

 関西大学リーグでは、20-17と僅差でロスタイムに勝利を手に入れた立命館大。再び大学選手権でリーグ戦を通し成長した両校がぶつかったが、またも女神が微笑んだのは立命館大だった。ペナルティゴールで京産大に先に得点されるも、京産大のボールキャッチミスを逃さずトライを決めすぐさま流れを取り戻す。FB山口が、キックされ高く上がったボールに食らい付きナイスキャッチするなど、「相手からチャンスを奪う」という気合いが随所で光った。5トライを挙げ、20点差を付けた立命館大。惜しくも流通経済大には逆転負けをしてしまったが、来週の関東大学対校戦A1位(2位枠)の明治大に向け動き出す。

【試合後コメント】
〜京産大・大西健監督〜
「勝ち点制の大会ですので(1試合目敗北の時点で)次のステージには行けない。次のシーズンのためにとにかく良い試合にして、来期に生かそうと。バックスを生かそう。最後の詰めのところでミス。それが響いたかな。後半は点を取りにいこうとするも、ミスや焦りが出た。残念ですがもう一試合、来期に繋がるゲームにしたい」
「フォアード、ボール前攻め込んでのミス。ちょっと気負ったかな。なんかバランス崩れた。惜しいなあ。(スクラムは)随分練習してきて成果でてきたかなと思ったが、つめが甘くて。さらに強化しないと来期関東に繋がらない。勉強したい」

〜京産大・下良好純キャプテン〜
「関西リーグ悔しい負け方をしてリベンジ。敵陣までいってもミスでトライ取れず。それを最後まで引っ張ってしまった。立命はバックス外外でやってくる。しっかり自分たちのプレーをというか、自分たちのミスから崩れてしまった試合だった」
「残念ながらチームは来週で終わってしまうんですが、一週間しっかりやって流通経済大に臨みたい」

〜立命館大・中林正一監督〜
「先週の流通経済大への負けから1週間でできることをやりました。京産大とは(関西大学リーグで)ロスタイムのペナルティで辛くも勝たせてもらった。3分間で3つのミス スタートとしては良くない。思い通りのディフェンスやアタックできず、思ったようなトライできなかったが得点重ねることができた。後半、スクラム後手に回ってしまった。相手の弱いところをグラウンドレベルで感じてくれた。関西のチームに挑戦する、気持ちの部分難しいところだった。ゲームの対応度 関西リーグ終盤から高まってきた。チームの成長を感じます。
「次節は明治。これはもうビッグチャレンジ。1週間、明治のことを考えて次に向かってがんばりたい」

〜立命館大・小原稜生キャプテン〜
「京産大はスクラム強くて。後半しっかり立て直して流れ回ってきた。ラインアウトしっかりプレッシャーかけられた。流通経済大戦や摂南大戦で外国人選手など体の大きい選手とマッチアップ多かった。(チームの)完成度はマックスかな。春からレベルアップしてきて今がピーク。公式戦通して、一年生もレベルアップしてきてくれて 4年生のリーダーシップも上がってきた。次明治に挑戦するので、チームが一つになってきているのでは」