「学生だからこそ思いつく、夢のあるケーキ」。甲南女子大の学生5人が、大丸松坂屋百貨店とケーキハウスショウタニと共同で、サプライズに満ちた2点のかわいいクリスマスケーキを作り上げた。いずれも5400円(税込)で、関西の大丸4店舗で25台ずつ予約販売された。評判がよく、「サンタが街にやってきた」は12月初句には100台すべて完売。関わった学生らは「高めの値段だったのに、まさかこんなに売れるとは」と驚いた。

 「シェフでは思いつかないような、女子大生ならではの斬新なアイデア」を求められて、今回のコラボが決定。今年の5月末から約3か月間取り組んだ。 最初は全然アイデアが浮かばなかった。しかし、商品開発会議でショウタニのシェフに話を聞いたり、試作ケーキを試食したり、意見を交換しあったりするうちに、「サンタがソリに乗ってプレゼントを届けに来るというのはどうだろう?」「クリスマスケーキといえば普通は丸型だけど、四角のケーキがあってもいいのでは?」と、アイデアがどんどん膨らんでいった。当初の予定では「サンタがプレゼントを持ってくる」というコンセプトのケーキを一つ製作する予定だったが、アイデアを詰め込んでいくうちにソリとプレゼントボックスのケーキを二つ製作することになったという。

 「『何が入ってるんだろう』と皆でわくわくしながら食べれるケーキだと思う。ナイフで切り分けるんじゃなくて、フォークでつつきながら食べてほしい」と学生らは笑みを浮かべた。

vol.284

ケーキ2 (1)
ケーキ「天使からの贈り物」