【ラグビー】天理大 関西勢16大会ぶり早稲田に勝利
◇第52回全国大学選手権大会セカンドステージ第1戦(13日・東大阪市花園ラグビー場)
○天理大14-10早稲田大●
天理大が関西勢で16大会ぶりに名門・早稲田から白星をあげた。前半は日本代表としてW杯に出場したFB藤田にトライを決めるなどされ7-10とやや流れをつかめない。だが後半5分にCTBケレビが3人抜きし、逆転の劇的トライ。後半10分、早稲田にトライを決められそうになるもタックルで防ぎリードを守り抜いた。試合終了の合図に、選手らは抱き合い喜びを爆発させた。
【試合後コメント】
〜天理大・小松節夫監督〜
「すごく入りがよくて。前半はミスがあって向こうのペース。後半自分たちのペースに持っていこうと。中盤のキック合戦も早稲田の方が上手。ディフェンスがしっかり踏ん張って勝利することができた。ケレビは1対1で見たとき、関東に通用する。今日結果を出してくれたな。早稲田は伝統のある大きなチーム。(だが)ゲームをしながらあまり意識しなかった。チームとしてそういう伝統のあるチームに勝てたのは大きい。(関西リーグ最終節で)同志社に負けてしまってくやしかった。関西もずいぶんレベルがあがって、切磋琢磨してうちと(慶應大を36-8で破った)同志社で頑張っていければ」
〜天理大・FB東口剛士主将〜
「日本一の代を越える、というか日本一になろうと言ってきた。早稲田だからという思いはあまりなかった。周りには関東関西、差があると言われたが(早稲田も)同じ大学生。(だが)周りの声を聞いてしまって自分たちの中でも関東が上と考えてしまう。考え方一つで実力を出せなくなってしまう。そういう考え方なくしていければ。同志社戦では緊張している選手もいて、体が硬くなっていた。今回は試合前に監督が言ってくれたこともあり、リラックスして臨んだ。熱い気持ちはもちろんある。けど熱くなりすぎないように全員うまく気持ちをコントロールしていた」
「応援ものすごく力になる。味方の応援しか聞こえなくて。力になったというのは大いにあります」
「(早稲田の)FB藤田にはボールを持ってくるときワンラインでチェイスしようと声掛けしていた。持ってこられた方が嫌。とても落ち着いてやっていた」
〜天理大・CTBジョシュア・ケレビ〜
「思いっきり走った。来週に向けてキック、コンバージョンもっと練習したい。(同志社戦後に)キック練習後だったのを練習前に20分くらい(やった)。(同志社戦は)ちょっと緊張していた。早稲田はスキル高い。フォワードのパススキルとかうまかった。自分のプレイをもっとしたかった」
「天理大は日本の友だちが紹介してくれた。自分から日本に行きたいと思ってた。家族大事なので(日本での生活は)さびしい。3年目からちょっと慣れた。2012年のU(アンダー)20フィジー代表。フィジーの代表になることが夢」
〜天理大・CTB金丸勇人〜
「みんなのため、チームのために体張ろうとしてました。相手の守備がめちゃくちゃ硬かった。スペースがあればいつでも(前に)いこうとしてる。前FWだったのでいけると思っていきました。前に当ててくれる方がいい。ディフェンス得意なんで。早稲田という意識、多少はあったんですけど・・・・・・負けたら後がないんで勝つしかない。(同志社戦後は)負けて次の日くらいまでみんな沈んでたが練習が始まったら戻った。僕けっこう立ち直り早いんで。また次があると思って。(天理)高校(2部)時代、昼間は仕事してました。電気工事の」
〜早稲田大・後藤禎和監督〜
「予選とはいえ負けられない。天理大すごくいいチーム。カウンターに関しては積極的にしかけていこう。(だが)カウンターを向こうもしっかり準備していた。後半序盤ディフェンスにミスが出てしまった。向こうのディフェンスは最後まで気を抜いていなかった。もっともっとプレッシャーをかけたかった。決して弱い相手だとは思っていなかったが・・・・・・」
〜早稲田大・岡田一平主将〜
「負けられない試合。一戦目勝利することを第一にしてきた。早稲田少し逃げた部分あった。真っ正面の試合だった」
コメントを残す