大学案内に歯ブラシ
「今までになかった大学案内パンフレット」を大阪歯科大が製作した。フィルムの封筒から歯の健康に関するチェックシートが付いたフォルダーを取り出すと、中には大学案内パンフレットと出願用書類一式。何より目を引くのは、付属の歯ブラシだ。洗練されたデザインの大学案内で「学生の持つハイセンスなイメージを残したかった。奇をてらったものではなくシンプルに。また、『いかにも大学案内』みたいなのは嫌だった」。そう語ったのは、大学案内を担当した同大の中谷悟さんだ。
大学案内には「歯科医院専売品」と書かれた歯ブラシが同封され、歯科大らしさをアピール。衛生面を考えて、ただ歯ブラシを入れるのではなく、書類入れなどにも二次利用できる厚紙のフォルダーにセットした。
また、フォルダーには受験生や学校の教員はもちろん、家族全員で使える「正しい歯みがきのポイント」と「歯とからだの健康チェックシート」が付いている。「ただ虫歯を治すことだけが歯科医療ではない。『お口の健康はからだの健康』。口はいのちの源である食の入り口であり、口の中を健康に保つことは、からだの健康にもいかに大切か、みなさんに知ってもらうことを目指した」と中谷さんは言う。
パンフレットも昨年から一新した。重たい A4サイズからコンパクトで携帯しやすいB5サイズに変更し、写真を多く配置することで、読みやすい内容になっている。掲載写真は、楠葉学舎のある枚方市在住の有名カメラマンに依頼し、ほぼすべて撮り直したそうだ。レイアウトにもこだわり「もう何度校正したかわからないくらい直した」。
「もっともっと歯学部のことを広く知ってもらいたい」と話す中谷さん。「そのきっかけにと、まずはイメージから正しい情報を発信していこう」と考えた。そしてできあがったのが、今回のパンフレットだ。
歯学部初の歯ブラシ付き大学案内。しかし、「まだまだこれから!」と中谷さんは意気込む。これからも全国にある歯学部の将来を見据えて進化を続けていく。資料請求や問い合わせは大阪歯科大学(072・864・3005)。
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