第46回明治神宮野球大会関西地区第2代表決定戦、奈良学園大‐立命館大が11月3日南港中央球場で行われた。立命は3回、先頭の1番山足が三塁打で出塁、その後一死一、三塁とすると4番古川の中前適時打から先制に成功。5回にも古川の適時打から2点目をあげるも6回。奈学に3連打を浴びるなど先発の桜井がつかまり同点に追いつかれる。しかし7回、先頭の山足が敵失で出塁、4番古川の左前安打でニ死一、三塁とすると5番辰己の中前適時打で逆転に成功。その後を2番手の西川大が締め3-1で勝利。関西地区第二代表の座を射止め、7年ぶり4度目となる神宮大会出場を決めた。

奈学 000 002 000=2
立命 001 010 100=3
【奈学】 鈴木、●庄司-松木
【立命】 桜井、◯西川-小林
三塁打:山足(立命)
二塁打:村上(奈学)、古川(立命)

【試合後コメント】
~立命館大・後藤昇監督~
「桜井は2点取られたら限度だと思っていた。昨日の疲れがある。終盤までいってくれたら良いと思っていた。中盤はうまく力を抜いて抑えていたが、相手に粘られていて球数が多かった。(桜井連投について)負けたら4回生は最後なので良い投手から使っていくと決めていた。昨日の試合が終わってすぐに明日も桜井でと決めた。神宮では名門ばかり集まる。リーグ戦と同じ戦い方をしないと。投手が抑えて、山足が出塁して3番4番で返す。大量点は望めない。後は守るだけ。神宮が決まって本当にほっとしてます」

~立命館大・桜井俊貴投手(4・北須磨)~
「体は張っていたが投球に影響はなく、普段通りに投げられた。これまで通りのコントロール重視の投球を途中で変えたらよかった。相手につかまってしまった。キャッチボールのときに、球にキレがあったのでいい感じだと思った。負けたら終わりという意識は特になく、昨日よりは気楽に落ち着いて投げられた。目標の神宮出場を達成できてよかった。神宮球場は初めてでどんな感じかわからないが自分の投球をしたい。下半身主導がいつものベスト。下半身を使って自分のペースで投げられるようにしたい」

~決勝打を放った立命館大・辰己涼介選手(1・社)~
「最後に一番いいところまわってきて、自信を持って打った。(3打席連続三振について)無駄に強さがあった。自分では調子がいいと思っていたからダメージはあったが、1打席1打席切り替えていった。打てる自信はあった。最後はちょこんと当てるように意識した。(神宮出場について)上手くやれば日本一も見えてくる。昨日のような典型的な負けパターンではなく、自分たちの野球をする。起爆剤的にチームの流れを作れるようなバッティングや守備をしたい」

~立命館大・古川昂樹主将(4・立命館宇治)~
「神宮出場を決められて嬉しい。昨日負けてしまい追い込まれていたが、今日は切り替えて気持ちを新たに臨めた。(自身の3安打2打点の活躍について)調子は落ちてたが切り替えて打ててよかった。打撃は積み重ねてきたものが大きいので気持ちの面だけだった。今日は思い切って積極的に初球を振れたのがよかった。(神宮大会に向け)春は初戦で負けてしまった。まず1回戦に集中して、一試合ずつ積み重ねていって最終的に日本一になれてたらいいなと思う」