「学生のまち京都」で今、「京炎 そでふれ!」が熱い。ことし8月には616人が「京炎 そでふれ!」を一斉に踊り、ギネス世界記録を達成している。平安神宮前と岡崎公園一帯にて10月11日に、第13回京都学生祭典が開催された。祭典の目玉企画「京炎 そでふれ!全国おどりコンテスト」は約千人の学生が参加し、大きな盛り上がりを見せた。

 「京炎 そでふれ!」は第3回京都学生祭典で生み出されたオリジナル創作おどりだ。京炎は「共演・競演」、そでふれは「袖振り合うも多生の縁」「friend」という意味がある。「そでふれを通して多くの人たちと触れ合いたい」というおどり手を務める学生たちの熱い思いが込められている。
 そでふれに欠かせない沖縄発祥の民族楽器・四竹(よつたけ)は京都乙訓名産の竹を使用。京都らしさに徹底してこだわりつつも、学生たちは振り付けや曲のアレンジを自由に楽しんでいる。現在そでふれの中心となっているのは12のホストチームで、その他にもOBOGや高校生らによるチームなどが活動中だ。
 そでふれはスペシャルバージョン、オリジナル、簡単バージョンの計3種類。京都学生祭典の「Grand Finale」では優勝を勝ち取った1チームがオリジナル演舞を披露する。
 京都大と京都府立大を中心に構成されたそでふれチーム「京炎 そでふれ!彩京前線」。今年度の京都学生祭典では見事5年ぶりに京炎 そでふれ!部門の優勝を果たした。「僕たちなりの一体感を作り上げることができた」とチーム代表の近藤彰太さん(京大・2年)は優勝の喜びを語る。
 一方、そでふれのトップに立つことの責任について「彩京前線をトップの名に恥じないチームにしたい」と話す。
 そでふれは祭りの場でのおどり披露はもちろん、学園祭への出張や中学校への出前教室など幅広い活動を行っている。

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