関西学生野球秋季リーグ戦第8節同志社大-立命館大の2回戦が、10月25日わかさスタジアム京都で行われた。立命は初回、二死一、三塁と好機をつくり5番辰己の適時打で先制点をあげる。6回、一死から6番小林が左前安打で出塁すると、7番脇屋の適時三塁打で追加点。さらに犠飛、2番池内の2点適時打からこの回4点を奪う。先発の西川大は9回に1失点するも、9奪三振で完投。5-1で立命が最終戦を白星で終え、勝ち点5を収めた。

同志社 000 000 001=1
立命 100 004 00×=5

【同志社】●福島、平尾奎、柏原-川端
【立命】○西川大-小林
三塁打:井手(同志社)、脇屋(立命)
二塁打:尾松、山足(立命)

~立命館大・後藤昇監督~
「展開は良い方に予想通り。初回に先制することをずっと目標にやってきた。今日はそれが取れたことが凄く大きい。古川が調子を落としていても辰己など、いつも脇役だった選手が得点に絡んでくれたのも良かった。西川は最後はバテたわけではないと思うが、完封してほしかった。(代表決定戦に向けて)どこの大学もいい投手を控えているので打線をもう少し安定させたい。絶対に神宮に忘れ物を取りに行く」

〜立命館大・西川大地投手(4・高知)〜
「点を取られたとしても、最小失点で抑えていこうと思った。(1対0の場面)野手が攻撃に入りやすいようにテンポ良く投げることを心がけた。(9回の失点について)気が抜けたわけではない。自分の球の課題。気持ちで押されたのかと思う。(関西地区代表決定戦について)代表決定戦への気持ちをすごく強く持ってきた。先発かリリーフかは分からないが、与えられた場所でしっかりやる。」

~同志社大・澁谷卓弥監督~
「春は投手陣が弱くて5位になったが、秋は投手が頑張ってくれた。中心選手が期待に沿える成績を残せなかった。結果は5位で残念。4年生にはこの悔しさを新しいステージで晴らしてほしい。これは彼らの使命でもある。次で頑張って初めて『野球部にいて良かった』と思ってくれたら嬉しい。このチームはまだまだ潜在能力があってそれを出し切れていない。しっかり全てを出せるチームになる。5位以上とかじゃなくて、優勝を目指してチームをつくっていく。勝てるチームを作らないと。投打ともにレベルアップする。技術もだが、特に気持ちの面。相手の選手に勝る気持ちをつける」

~同志社大・川端晃希主将(4・大阪桐蔭)~
「今シーズンは精神的にも肉体的にも一番しんどかった。勝てなかったのもあるし、4年生としてチームを引っ張らないといけないプレッシャーがあった。4年間を通しては良い経験ができた。1年生の頃からずっと試合に出てきて良い財産をもらえたと思う。3年生まではプレーで試合のメンバーだけ引っ張っていたが、主将になってからチーム全体を引っ張る立場になり、キャプテンは大変だと感じた。自分の気持ちをうまく伝えるのは大変。人に押し付けるだけでなく言い方にも気を使う。澁谷監督にはスローイングなど技術的なことを教わった。おかげで今季は盗塁を8個刺せた。来年のメンバーは競争してほしい。4年生にはありがとうと言いたいけど、しんどかったぞとも伝えたい。就活でみんな抜けてしまってきつかった。見えないプレッシャーもあったが、就活からみんなが帰ってきた時はとても支えになった。友達の存在の大きさを知った。このチームは今までにない経験をできた。本当にこのチームで良かった。今まで色々言ってきたが、ここまでついてきてくれて感謝してる」

~同志社大・柏原史陽投手(4・桐光学園)~
「(4年間を振り返って)1、2年生の時はいけいけでやって結果を出せた。3、4年では結果にこだわったけどうまくいかなかった。同志社は僅差の試合に弱い。気持ちの持ち方が大事。思い返せば惜しい試合が多かった。悔いはないが悔しい。副主将だったがそこまでチームを引っ張れなかった。(後輩の投手陣について)うちは後手後手の試合が多いので、先に点をやらない投球をしてほしいと思う。福島には大変な思いをさせた。(川端主将について)あいつのおかげでたくさん成長できた。捕手で主将で打線の中軸で苦しかったと思うが、感謝してる」