◇関西大学Aリーグ第2節(4日・宝が池球技場)

○同志社47-22関大●

 8年ぶりのリーグ優勝を目指す同志社大は、初戦の近大戦に苦しみ黒星スタート。気持ちを入れ替えて臨んだ一戦では、初得点を関大に許すも試合の流れを終始掴み勝利を手にした。山神監督は「自信をもう1回取り戻せるのでは」と満足げだ。中でもひときわ光ったのは男子セブンズ日本代表のWTB松井と、22得点を挙げたSO渡邉だ。後半4分と36分にタックルを仕掛けてくる相手を快速で振り切り、2トライを決めたTB松井は全国大学選手権以来の出場となった。SO渡邉はゴールキックを7回中6回成功と活躍をみせ、SO大越との連携プレーで2トライとチームに貢献した。

 18日の立命戦へは「今日みたいにプレッシャーをかけるか、タックルエリアでミスをしないか」と山神監督。プレイの中心を敵陣で行い、プレッシャーをかけられるかが重要だ。「アタックの深さや角度を修正して、1つ上のレベルの試合をしたい」。

【試合後コメント】

~同志社・山神孝志監督~

「練習でやっていることが(試合で)できるようになるにはまだかかる。今日は風下の試合にしては上出来。春は大勝した(相手だ)がそうはならないだろうと思っていた。冷静に燃えるところで(相手を)やっていかないと。今日は心が整って準備できていた。ミスをしても声を出せていて、メンタル的なセルフケアができていた」

「(WTB松井は)使えるときに使っておかないと。セブンズの合宿に行くのでオリンピックの予選が終わるまで戻って来れない。WTB松井の安心感はある。(だが)頼りにしているだけじゃなくて(WTB松井を超えてやろうという選手が)出てきてほしいんだけれど。役者が違うのかな。WTB松井はステップアップしてきている。(チームにWTB松井の存在で)いい影響出ると思う。彼(自身)のために世界を見て、同志社のためにも生かしてほしい。学業もある中で(大変だが)ぜひオリンピックに(出場してほしい)。インターナショナルプレーヤーを育てていくのが指導者の責務」