国内外の学生映画上映 制作秘話も
第18回京都国際学生映画祭(主催=公益財団法人大学コンソーシアム京都)の定期上映会が2日、同志社大で開催された。国内外の学生映画5本が上映されたほか、制作スタッフによるトークショーも行われ映画制作の舞台裏が語られた。
同映画祭では学生が自主制作した映画を国内外から集めて上映している。京都を中心とした関西の学生が企画・運営し、作品の審査にも携わっている。今回の上映会は、11月21日から27日にかけて「京都シネマ」(京都市下京区)で開催される本祭のプレ企画として実施された。
上映会では「葛藤する主人公たち」をテーマに、過去の入選作品からはドイツ、台湾、オーストリア、日本の短編作品が上映された。
さらに、同志社大今出川校地学生支援課主催の映像ワークショップ「CLAP」で今年制作された『暗闇の中へ』も上映。作品ではスリで生活費を稼ぎながら共同生活をする家出少女たちの揺れ動く心情を描いている。主演に京都造形芸術大2年の窪瀬環(たまき)さんを迎えるなど、サークルや大学の垣根を超えてスタッフが集まり、映画制作の経験が無い人も加わった。
上映後のトークショーには『暗闇の中へ』の制作スタッフが登壇した。監督の吉田紗綾さん(同志社大・2年)は「監督のイメージと脚本担当のイメージがぶつかり合って大変だった」と苦労を振り返る。美術担当の鍵和田安奈さん(同)は少女たちが共同生活をする部屋のセットに工夫をこらした。「段ボールをベッド代わりに使ったり天蓋をつけたりして、女の子のベッドへの憧れを実現させた」という。
観客の同志社大1年の男子学生は「きょうの映画を見て興味がわいたので本祭にも行こうと考えている」と感想を話した。
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