関西学生野球秋季リーグ戦第4節同志社大-関西大の2回戦が、9月27日ほっともっとフィールド神戸で行われた。同志社は3点を追う6回。一死から2番代打檜垣が四球、3番酒谷が中前安打で出塁し走者一、二塁の好機をつくると、続く4番井手、5番川端が連続適時打を放ち1点差に詰め寄る。さらに6番代打福原の打席での適時失策から同点とすると、7番代打山岸のスクイズで逆転に成功。7回には二死三塁から、4番井手に左越2ランが飛び出しダメ押しの追加点をあげた。6-3で同志社が逆転勝利。勝ち点の行方を3回戦以降に持ち越した。

同志社 000 004 200=6
関大 101 010 000=3
【同志社】柏原、漆原、平尾奎、○平尾拓-川端
【関大】●阪本大、増村、山本、吉川-久米、高橋佑
本塁打:井手(同志社)2号
二塁打:多田、高橋佑(関大)

【試合後コメント】
〜同志社大・澁谷卓弥監督〜
「前半は阪本の高めの球は捨てて、変化球を狙っていた。球威が落ちてきたところでクリーンアップが結果を残してくれた。(逆転の場面)スクイズは前もって決めたものではない。山岸にはしっかり振っていけと指示を出した。カウントノーツーになってから、相手バッテリーも警戒していなかったので、一番確率の高いスクイズを指示した」

〜同志社大・川端晃希主将(4・大阪桐蔭)〜
「(捕手として)投手には、大量失点だけはないよう、粘りある投球をするようにベンチで毎回伝えた。投手も分かってくれたと思う。(打席では)追い込まれてからバットを短く持ったことが功を奏した。どんなあたりでも前に飛ばそうと思った。僕が打てば、チームも乗れる。主将としてどうしても打たないといけない場面で打てた。今回負ければ優勝は確実になくなる。チームには、『プレッシャーがあると思うが、それは考えずに自分たちが楽しい野球をしよう』と言っていた。気負わず自分たちの野球をすれば力が出せる。ビハインドの場面でもその考えは変えず、粘り強く、我慢我慢でつなぐことができた」

〜関西大・阪本大樹投手(2・履正社)〜
「力より緩急を使ってコースに投げることを意識した。投球自体は悪くない。(失点の6回は)油断から隙ができてしまった。2度目の先発投手ということで気持ちに余裕を持てたが、持ちすぎてしまった。いい緊張感を持って投げたい」