9月19日から始まる「港で出合う芸術祭 神戸ビエンナーレ」にて、大学生が作品を出展する「大学作品展」が開かれる。近畿圏を中心とした12大学から15作品が前期・中期・後期に分かれて出展される。共通テーマは「スキ。を描く!」。後期には、出店した大学生同士が交流する場も設けられる。

神戸大学発達科学部人間表現学科絵画表現ゼミグループは、後期の11月2日から、全体作品「或る風景」を出展する。見晴らしの良いキャンパスから撮った神戸の風景写真を縦に5分割し、3年生5人がそれぞれ持ち味を発揮し、関心に沿って描くというものだ。全員全く違う作風だが、「それを1個の風景にすることで、個別としても全体としても鑑賞できる、一粒で二度おいしい作品」を目指す。

5人のうちの一人、大須賀香代さんは「神戸ビエンナーレでは、多くの人に(作品を)見てもらえる。その分気合いも入るし、自分に発破をかけられる貴重な機会」と意気込んだ。リーダーを務める飯田唯さんは、「自分の『スキ。』を前面に出したい」。これからがちょうど追い込みの時期。11月まで本腰を入れて作品作りに取り掛かる。