学生と企業の新しい就活の場として「ガチ就」というイベントが行われている。ガチ就とは、北新地のバーで数人の学生が経営者や人事担当者と話せるサービスだ。参加学生は、無料で飲食しながら社会人と話すことができる。開催は週2回程度の不定期で、随時ホームページに情報が更新される。

 人材紹介の株式会社サンクスパートナーズによって今年5月中旬から始まった試み。ガチ就が発足された経緯は、現在の新卒就職採用活動に対しての疑問からだ。大人数に向けて行われる説明会や必要以上に形式ばった選考といったような、企業と学生が本音を言い合えない文化を変えていくことを 目指す。

 事業を開始するにあたり学生目線の意見を取り入れるため、ガチ就の運営はインターンシップの学生に任されている。現在7人いるインターンシップ生の主な活動は、SNSを使った広報などによる学生集客やイベントの運営だ。

 「活動やイベントを通して、全く新しい出会いや考え方が得られる」。そう語るのは、インターンシップ生としてガチ就推進委員会に所属する学生スタッフの上田有人さん(大阪市立大・2年)。学生は北新地という大人の街のバーで背伸びをし、社会人と大人の話をする。普段とは一味違う時間を過ごしてみてはどうだろうか。