vol.267 学生広告の甲子園
学生広告の甲子園「Adfes(アドフェス)」。大学の広告研究会の頂点を決めようと、13年前に始まった大会だ。毎年1つの企業から課題を提示してもらい、企画を作成する。今年のエントリーは神戸大や明治大など15大学、チーム数は46。関西から唯一本選に出場した神戸大学広告研究会「adTAS」は審査員特別賞を受賞し、法政大・フードファイターめり子班が栄冠を手にした。
今年5月に行われたオリエンテーションで、ビジネスに関する情報を発信する「Wantedly(ウォンテッドリー)」がクライアントと発表された。企業の新卒やインターンシップ情報が探せるアプリのダウンロード数1・5万超えや、学歴上位層に対し自社のブランドの確立や浸透が課題。本選に出場するには予選を突破せねばならず、出場者らは学生の目線から考えを練った。
最優秀賞の金賞に輝いたフードファイターめり子班は、就職活動の導入部分として位置づけようとウォンテッドリーのアプリを自己分析のツールとして利用することを提案。また友人などに紹介文やスキル推薦を記載してもらった他己分析をSNSで拡散してもらい、ウォンテッドリー自体の認知度の向上へとつなげる狙いもある。
大会を運営するアドフェス実行委員は各大学の広告研究会に所属する学生自身。大会運営だけでなく最優秀企画を実現させ、クライアントの提示した目標達成まで責任を持ち実行するところまでが実行委員会の仕事だ。フードファイターめり子班の案は考案中のキャンペーン企画とともに年内に実施される予定。広報局の稲垣茉佑子さん(一橋大・3年)は「これから優勝案を実現するために活動し、(公式ウェブサイト)Staplerで随時報告していくので、ぜひご覧になってください」と話した。
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