vol.264 可愛い、心地よい次世代インナーウェア
「ワイヤーの締め付けがきつい」、「汗をかいた時のムレが気になる」、「化学繊維の生地が肌に合わない」……。毎日着ける下着に悩みを抱えている女性は多いという。そんな世の悩める女性におすすめしたいのは京都精華大の学生がデザインを手がけたインナー、その名も「てぬぐインナー」。手ぬぐいを生地に使用し、ワイヤーも化学繊維も使わない、女性に優しい下着だ。
通気性や吸収性に優れていて、とても肌に優しい素材の手ぬぐい。「てぬぐインナー」は、そんな手ぬぐいの特長に着目して生まれた製品だ。手ぬぐい生地の他にもワイヤーとゴムをなくし、アンダーとウエスト部分にひもを通すことで締め付け感を和らげ、自分に一番合う着け心地に調節することができるようにした。
開発のきっかけは2011年から毎年、同大デザイン学部プロダクトデザイン学科がワコール、ワコール子会社のウンナナクールとの産学連携で行っている「ときめき×未来」プロジェクトだ。「次世代のインナーウェアのデザインを試みる」というもので「てぬぐインナー」が考案されたのは4回目となった昨年のことだった。
デザインを手がけた犬塚あかねさん(デザイン・4年)は、商品企画にあたってアンケートを取ったところ、女性は下着に「肌に優しい」や「締め付けない」といった要素を求めていることが分かったという。デザインは若い女性に好まれるよう「フェミニンさ」を重視し、リボンとフリルを取り入れた。「友達から『着けていて楽!』と感想を貰った」と犬塚さんは反響を語る。
価格はブラジャーが2500円、ショーツが1500円(いずれも税抜)から。柄は鹿の子斑文様と無地(ホワイト)の2種類。ウンナナクールの店舗やウェブサイトなどで購入できる。
下着によるイライラが普段より増す夏の季節。不快感と戦うあなたの救世主は「てぬぐインナー」なのかもしれない。 (聞き手=山崎祐貴)
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