VOL.262 こだわりカレー お家でも
京都大学カレー部が、スマートフォン向け無料アプリ「Yumscroll」にカレーの電子レシピ集を公開した。レシピ集は、カレー部が作ったカレーをプロのカメラマンやライターが詳しく材料の分量などを記載し、誰でも作ることができるように作成されているのがポイントだ。ソト・アヤムなどの珍しいカレーのレシピを見ることができる。
京大カレー部は、2010年に結成され、現在部員は約10名。立命館大学、同志社大学などの学生も所属している。ミーティングなどはなく、不定期に部員の家に集まりそれぞれがカレーを作り食べることが多いそうだ。
また、全国各地のイベントに出店し、現地の食材を使ってカレーを作ることも。6月に京都大学内で開催されたアメフトの試合で販売したカレーは、調理が追いつかなくなるほどの盛況ぶりだった。
材料にトマト、ココナッツ、カルダモン、クローブスパイス、シナモンなどの本格的なスパイスを用いているのが特徴的だ。その場で調理を一から始めるので、様子を見に来る人もいた。
部員の石崎楓さん(文・3年)は、「カレーは、ひとりひとりの味が出る。カレーを持ち寄れば、名前が書かれていなくても誰がどのカレーを作ったかがわかる。その人のセンスが出るのがカレーのいいところ」と話す。インド哲学や農業に関心のある石崎さんは、実際に農業を体験しているうちに、自然や食べ物と人間の関係を学んだそうだ。また、スパイスの本を参考に、「カレーを失敗しないように作りたい。料理で大切なことは、スパイスと発酵。勉強してよりいいカレーを作りたい」とカレーに対する熱意を語った。
カレー部は今後も京都大学11月祭や公式試合などへの出店を予定している。「同じカレーは作らない」をモットーに、日々カレーのレシピ作りに挑戦する。
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