【6・7月号掲載】住宅IT化 研究進む
京都産業大コンピュータ理工学部では実験住宅「ΞHome(くすぃーほーむ)」を設置し、住宅のIT化に関する研究を行っている。平井重行准教授の研究室では、「スマート天井通知システム」を始めとしたさまざまなシステムの開発に取り組む。
スマート天井通知システムは、メールの着信や来客、家電のサイン音など、住宅内で起こりうる通知をアニメーションで頭上に表示する。通知は優先度順にたまっていく。インターホンのカメラ画像を全員の頭上に表示することで、誰が対応すべきかがすぐに判断できるなど、よりスマートな日常生活の実現を目指している。
ΞHomeでの研究のコンセプトは「日本の住宅をIT化する」こと。日本の住宅では、壁や床のスペースが家具やカレンダーなどで埋まっていることが多い一方、天井には通知に十分なスペースがあることから、スマート天井通知システムの発想を得たという。
他にも、バスタブをタッチパネル化したシステムや、玄関に天気情報を投影するシステムの開発にも取り組む。「アイデアはたくさんある。今後もシステムを開発し続けていく」と平井准教授は意気込む。
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